3人になったつもりで。今、大事だと信じていること
わたしは原因不明の不妊で自然に妊娠することが難しい状況です。
救いを求め、昨年から不妊治療専門クリニックへ通っています。
先週には胚盤胞移植(手術)をしました。
分割胚移植をした際は12日後に妊娠判定でしたが、
胚盤胞移植の場合は1週間後には判定ができるそうです。
血液検査によりホルモン値を測ることで判定されます。
2ヶ月前に採卵し、媒精、凍結ののちに
お腹に戻してもらった卵のことをわたし達夫婦は「たまちゃん」と名付けて
わたしのお腹に向かって呼び掛けています。
一度目の移植後も同じように呼んでいました。
「たまちゃん、仕事が終わってこれから歩いて帰るよ」
「たまちゃん、おはよう」
「たまちゃん、お風呂に入っているよ。気持ちいい?」
目には見えないので、お腹の中は一体今どういう状況なのか全くわからないのですが。
なんでこんなことをするのか?
きっかけは2つあります。
きっかけ① 鍼灸院の先生が貸してくれた本を読んだ
家族ぐるみで通っている鍼灸院の女性の先生は、
自身も不妊治療経験があり、開業前は妊婦専門の医院に
勤めていたこともあり1,000人以上の妊婦を診てきたと言います。
現在は夫婦二人の生活を楽しんでおられます。
東洋医学の知識のみならず、食や精神面についてなどなど
健康を取り巻く分野に大変お詳しく、心から頼りにしている先生です。
不妊治療専門クリニックに通院することを決断できたのも先生の後押しがあったからで、
さらには、患者の負担軽減を重要視し、最先端技術を取り入れているそのクリニックを
教えてくれたのも鍼灸院の先生でした。
先生が貸してくれた本は
『ママ、生まれる前から大好きだよ! -胎内記憶といのちの不思議-』池川 明 著
わたしはこの本を借りるまで、胎内記憶がある子供がいるなど全く知りませんでした。
自分も夫も、身近な兄弟達も誰も胎内記憶は持っていないと思います。
胎内にいた赤ちゃんしか知り得ないこと、
お母さんのおへその穴から外の景色を見ていたことなどを語るお子さんがいるそうです。
子供がお腹にいるときから親が積極的に話し掛けること、つまり
お腹にいるときから子供を第一に考えて大切にしていくこと・・・
心掛け一つで、お金も使わずにできることです。
わたしが妊娠を望んできたプレ・マタニティの期間は約3年。
ここへ来るまで夫との喧嘩も多かったし、色々ありました。
もっと早く勇気を出して行動していれば良かったと思う反面、
「(不妊治療をしているのが)今で良かった」という思いも大きいです。
だからこそ、もしも子を授かったら絶対にここから始めようと決めていました。
鍼灸院の先生はこの本をまず夫に貸してくれました。
夫は食い入るように読了し、次にわたしが読みました。
わたし達夫婦にとって本当に必要な本だったと思います。
お腹にいる時からもうかなり大事なんだから気をつけていかないとね、と。
これがのちにどういう結果になるのかわかりませんが、
「今、できること」をやりたいのです。
きっかけ② 信頼できる子育て情報サイトで学んでいる
普通の子育て本には書いていない、
でもとても大事な情報をネットで無料配信しているウェブサイトを、
こちらもお世話になっている憧れの女性が教えてくれました。
その方も不妊治療経験がおありの方です。
ウェブサイトでは子供の年齢に合わせて学びたい内容が
音声とテキストで配信されているのですが、
驚くことに、今わたし達に必要な「妊娠前〜出産」にあたって大切なことが書かれているのです。
いつ知っても遅くはない、後からでも知ることができますが
プレ・マタニティのわたしには大変ありがたい情報です。
その中でも、やはり胎児の時から話しかけることで子供との絆ができると学びました。
大事だと信じて、続けます。
初めの一言目は”いらっしゃ〜い”
わたしが通っている不妊治療クリニックでは、
コロナ対策のため夫の付き添いは原則認められていません。
通院はいつもわたし一人です。
移植当日、帰宅した夫に
「たまちゃん、いるよ。挨拶して」とわたしが言うと、
「いらっしゃ〜い」と夫。
「いらっしゃいなんだ(笑)」と思ったわたし。
もしこの卵が順調に育ったら
一体これから何年の付き合いになるのだろう。
長い長い付き合いが始まった。かもしれない。
初めの挨拶は「いらっしゃい」。
このような始まりとなりました。
信頼する方々から教えてもらった大切なこと。
それが大事だと信じているプレ・マタニティのわたしです。